シフォンスリーブ・超長綿プルオーバー

Vol.02
フレンチベーシックを意識した、
洗練の色使いをマスター!
ファッションも気持ちもポジティブにしてくれる「色」。
有名モデルやスタイリストから絶大な信頼を集める、
ファッションエディター磯部安伽さんに今年の夏取り入れたい夏色、
配色をレクチャーいただきました。
夏色×配色レッスンで、夏のお出かけを彩って!
赤のリネントップスで
デニムスタイルが見違える
パリのマダムは、赤使いがとても上手。Tシャツ感覚で袖を通せるリネントップスでなら気負いなくトライできると思い、この一枚と出会った瞬間に、躊躇なく手に取りました。ボトムには着慣れたデニムをチョイス。サングラスやレザーのバッグでリッチ感を添えれば、カジュアルな着こなしが一気に大人らしく格上げされます。
麻の自然な風合いにレーヨンを織り交ぜてとろみを表現した、バックボタンデザインのフレンチスリーブブラウス。パネル切り替えを駆使した流麗なフレアシルエットや、首筋を美しく見せるわずかな立ち上がりをつけたネックライン、二の腕のつけ根をカバーするフレンチ袖など、シンプルな中にも随所に工夫を凝らしています。
プルオーバー使いした
ブルーのカーディガンに注目!
今シーズンは、カーディガンがトレンドアイテムにランクインしています。冷房対策の羽織りものとしてだけでなく、前ボタンを閉じてプルオーバーとして着こなすのが、パリのマダム流。爽やかなサックスブルーにネイビーパンツを合わせ、夏のフレンチトラッドを気取ってみました。さりげなく添えた、パールのネックレスもこだわりです。
大人の肌を美しく魅せる艶と透け感。細番手の光沢糸を軽やかに編み立てたスパークリング・カーディガンから、コンパクトな丈感のクルーネックデザインが新登場。光にきらめく小さなメタルボタンを採用し、アクセサリーのような華やかさを添えました。
上品ブラウンをベースに
大人のボーダースタイルを堪能
夏に着るブラウンは、とびきりエレガント。上品で軽やかで、どこか可愛げがあって。そう、パリのマダムを思わせる洗練されたムードが叶う色なんです。この日は、ブルー×ホワイトのボーダーと一緒に、フレンチスタイルを全身で楽しんでみました。フレアスカートのように見えるこのボトム、実はキュロットというところもなんだかキュート!
とっても軽く柔らかで、透け感のあるインドコットンで仕立てたスカーチョ。全体をランダムプリーツで彩ったAラインシルエットが女性らしく、パンツ仕立てで足さばきも楽々。共布の2枚仕立てで裏地を少し短く仕上げることで、裾には涼しげな透け感をもたせ、下着の透け感は気にせず着こなせるようにおつくりしました。

磯部安伽(いそべやすこ)

ファッションエディター。大手出版社で雑誌編集者として勤務したのち、2013年にフリーランスに。以後、集英社『Marisol』『LEE』『eclat』などのファッション誌を中心に活動する一方、アパレルのカタログ製作やブランディングディレクションなど、エディターの枠を超え活躍する。ブランドとのコラボも多数。2019年には、著書『ファッションエディター磯部安伽のスマートクローゼット』(KADOKAWA)が発売された。インスタグラム  @yasukoisobe

edit&styling:Yasuko Isobe

photography:Shohei Kanaya

hair&make-up:Yukio Mori/roi